2025年11月1日土曜日

次は京都へ! 「沖縄・琉球弧の現在を知る上映会」&「辺野古・高江の20年」

 沖縄で撮影を続けて20余年の森の映画社。全作品、監督トーク付。
『沖縄・琉球弧の現在を知る上映会』では最新4作品
『辺野古・高江の20年』では厳選6作品を上映します。

「沖縄・琉球弧の現在を知る上映会」11月21日(金)~25日(火)

「辺野古・高江の20年」11月26日(水)~29日(土)

会場:atlas 518 京都市中京区西ノ京南聖町19(地図は下に)
(千本三条から三条商店街を入り2筋目を北に約50m左側。ギャラリー京都場の手前。二条駅から徒歩5分、四条大宮から徒歩12分)

料金:1プログラム1000円、1日券2000円

チラシ




11月21日(金)~25日(火)
「沖縄・琉球弧の現在を知る上映会」上映作品



与那国島に陸上自衛隊のレーダー基地がつくられたのは2016年。19年には宮古島と奄美大島に、23年には石垣島にミサイル基地がつくられました。2024年には沖縄島にも新たに陸自のミサイル部隊が配備されました。日米の共同訓練も絶え間なく続き、北海道でも米軍はハイマースを使って実弾訓練を行っています。アメリカが中国相手に戦争をすれば、日本列島が戦場になり、琉球弧がその最前線。作品は、大手メディが伝えない琉球弧の現実を伝えます。
(上映) 11/21(金)14:00、11/22(土)~11/25(火)13:00





元日本軍兵士の近藤一さんは、無残な沖縄戦とともに、自分を含む日本軍兵士が、中国で行った非道な行いを誠実にありのままを伝えてくれました。元海兵隊員のアレン・ネルソンさんは、ベトナム戦争の帰還兵です。長くPTSDに苦しみましたが、自分が人を殺したことを認め、なぜ、殺したのかを深く心に問い続けることで、克服してきた人です。ジェフ・パターソンさんも元海兵隊員で、核砲弾を扱う担当でした。教育課程で広島・長崎の映像を見せられ、とても自分には出来ないと湾岸戦争への派遣を拒否する最初の現役兵士となりました。
「軍隊ではない」建前の自衛隊も、国際法上は正規軍。兵士には、たたかう以外の選択肢はないのでしょうか。近藤さん、アレンさん、ジェフさんらの体験の中に、未来への手がかりがあります。
(上映)11/21(金)19:00◆11/22(土)15:30◆11/23(日)10:00◆11/24(月・休)15:30◆11/25(火)10:00





勝ちゃんこと、山城善勝さんは沖縄の現役の漁師です。1944年10月生まれ。ゼロ歳で沖縄戦を体験。避難したガマで日本兵に「殺せ」と言われた赤ちゃんの一人でしたが、「子どもを殺すぐらいなら一緒に死んだ方が良い」とご両親が勝ちゃんを抱いてガマの外へ出たので、死なずに済みました。
戦後の焼け野原も戦果アギヤーで生き抜き、ヤクザの親分を経て、漁師になりました。由美子ちゃん事件、宮森小学校米軍機墜落事故、コザ暴動などアメリカの占領下で起きた様々な出来事も、自身の体験として経験してきた勝ちゃんの半生から浮かび上がるのは、沖縄の庶民の戦後史。どんな時代も生き抜く、人間の力強さです。そして、海。食糧難の戦後も、組から足を洗った時も、勝ちゃんを支えたのは沖縄の海でした。海もまた、この作品の主人公なのです。
(上映)11/21(金)10:00  ◆ 11/22(土)10:00  ◆ 11/23(日)15:30 ◆ 11/24(月・休)10:00  ◆  11/25(火)15:30

「辺野古・高江の20年」
11月21日(金)~25日(火)上映作品


(2005年/132分/藤本幸久監督作品)

米軍の新基地建設を9年間止め続けている沖縄・辺野古のおじぃやおばぁたち。20年の闘いで米軍の射爆場を撤去させた韓国・梅香里の漁民たち。40年間、北海道・矢臼別演習場のど真ん中に暮らし続ける農民。志を守り屈せず戦い続ける人びとの姿。2005年完成のオリジナル版で上映。
 
(上映)11/26(水)10:00◆11/27(木)13:00
◆11/28(金)10:00 ◆11/29(土)13:00

(2012年/112分/藤本幸久・影山あさ子監督作品)


辺野古の新基地を止め続けて15年。高江では、オスプレイ配備のためのヘリパッド建設に抵抗を続けている。全市町村での決議、県議会、県民大会でオスプレイ配備反対の意思が示される中、オスプレイがやってくる。人びとは米海兵隊普天間基地の全ゲートを封鎖する。
(上映)11/26(水)13:00◆11/27(木)15:30
◆11/28(金)13:00◆11/29(土)15:30


(2015年/109分/藤本幸久・影山あさ子監督作品)

2014年7月1日、辺野古の新基地建設が着工された。巡視船やゴムボート、特殊警備艇、警戒船など、最大80隻にもなる船で埋め尽くされた辺野古の海。炎天下の日中も、雨の日も、ゲート前に座り込み、工事用のトラックの前に立つおじぃやおばぁたち、体一つでカヌーで海に漕ぎだす人びと。
(上映)11/26(水)15:30◆11/27(木)18:00
◆11/28(金)15:30◆11/29(土)18:00

(2017年/98分/藤本幸久・影山あさ子監督作品)
沖縄戦で肉親を失った人、基地労働者だった人、間近で米軍機墜落事故を体験した人。ゲート前はいろんな人がやってくる。ひとりびとりが皆人間として、尊厳に満ちたヒーローだ。機動隊による次の排除が始まるまでの間は、三線や替え歌、踊りが心安らぐひと時を産み出す。逮捕・拘留された山城博治さんの釈放を求める地裁構内「なだれ込み」集会は圧巻。
(上映)11/26(水)18:00◆11/28(金)18:00

(藤本幸久・影山あさ子監督作品)
やんばるの森には、4000種類を超える野生生物が棲む。中でも高江周辺の森は、脊梁山脈から宇嘉川に沿って、森が海まで続く自然度の高い生態系が連続する唯一の場所だ。全国1000人の警察・機動隊を動員し、ヘリパッド工事の資材搬入が開始された。戒厳令下のような高江。工事が始まっても抵抗は続く。北部訓練場内の森へ入り抵抗を続ける。「高江―森が泣いている2」では、米軍北部訓練場の内側を描く。
*高江2作品は1プログラムで上映。
(上映)11/27(木)10:00◆11/29(土)10:00

上映タイムテーブル



会場地図
atlas 518 京都市中京区西ノ京南聖町19
千本三条から三条商店街を入り2筋目を北に約50m左側、
ギャラリー京都場の手前
二条駅から徒歩5分、四条大宮から徒歩12分






2025年10月6日月曜日

2025年10月 上映とイベントご案内 ⑥札幌!最新4作品一挙上映!!

 沖縄・琉球弧の現在を知る上映会

札幌・北海道のみなさま

お待たせしました!

『勝ちゃん-沖縄の戦後』、『琉球弧を戦場にするな』『琉球弧を戦場にするな2025』、『戦場の兵士』最新4作品を監督トーク付で一挙、終日、全力上映いたします。上映タイムテーブルは下にあります。

取材中の『サーモンピープルの世界』の長長編予告もどうぞ、お見逃しなく

10/29(水)、10/30(木) 
場所:札幌市男女共同参画センター エルプラザ
   3階 ホール
料金:1プログラム1000円、一日券2000円




=上映作品=

『勝ちゃん-沖縄の戦後』(2024年/98分)

沖縄戦をゼロ歳で生き延びた漁師・勝ちゃんの半生を通して描く沖縄の庶民の戦後史。宮森小学校米軍機墜落事故も、コザ暴動も、戦果アギヤーも、辺野古も、勝ちゃん自身の体験だ。「一人追込み漁」を編み出した優れた漁師の本気の海の世界も素晴らしい。

(上映)
10/29 ①10:30 ②19:00
10/30 ①13:00 (バリアフリー字幕版上映)

『戦場の兵士』(2025年/119分)

近藤 一さん(中国と沖縄で戦った元日本軍兵士)、アレン・ネルソンさん(ベトナムで戦った元アメリカ海兵隊員)、ジェフ・パターソンさん(湾岸戦争を拒否した元米海兵隊員)の物語。    

(上映)
10/29 ①13:00 
10/30 ①10:00 ②19:00

与那国島に陸上自衛隊のレーダー基地がつくられたのは2016年。19年には宮古島と奄美大島に、23年には石垣島にミサイル基地がつくられました。2024年には沖縄島にも新たに陸自のミサイル部隊が配備されました。日米の共同訓練も絶え間なく続き、北海道でも米軍はハイマースを使って実弾訓練を行っています。アメリカが中国相手に戦争をすれば、戦場は日本列島。琉球弧がその最前線。作品は、大手メディが伝えない琉球弧の現実を伝えます。

(上映)
10/29  15:30 
10/30 15:30


入場料は1プログラム1000円、1日券2000円
映画館のように朝から晩まで上映しますので、どの時間帯でもいずれかの作品がご覧頂けます。

=上映タイムテーブル=
10/29(水)
10:15   開  場
10:30 『勝ちゃん-沖縄の戦後』
13:00 『戦場の兵士』
15:30 『琉球弧を戦場にするな』
     『琉球弧を戦場にするな2025』
17:30  おまけ無料上映(1時間 )
       長編予告編『サーモン・ピープルの世界』
19:00 『勝ちゃん-沖縄の戦後』 (終映 20:38)

10/30(木)
9:30    開  場
10:00 『戦場の兵士』
13:00 『勝ちゃん-沖縄の戦後』(バリアフリー字幕版上映)
15:30 『琉球弧を戦場にするな』
     『琉球弧を戦場にするな2025』
17:30   おまけ無料上映(1時間 )
     長編予告編『サーモン・ピープルの世界』
19:00 戦場の兵士』 (終映 20:59)


=宣伝へのご協力のお願い=
宣伝にご協力いただける方、チラシ等配布いただける方、ご連絡ください。また、当日、お手伝い頂ける方も。

2025年10月 上映とイベントご案内 ⑤ 上映と講演

 10月18日(土)@釧路 
釧路市生涯学習センターまなぼっと 705・706 10:00~12:00 
「琉球弧を戦場にするな」上映と講演


影山あさ子と藤本幸久でうかがいます。
道東の皆さま、会場でお目にかかりましょう!



戦場の兵士 2025年10月完成


近藤 一さん(中国と沖縄で戦った元日本軍兵士)
アレン・ネルソンさん(ベトナムで戦った元アメリカ海兵隊員)
ジェフ・パターソンさん(湾岸戦争を拒否した元米海兵隊員)の物語。

兵士の体験の中に、未来への手がかりがある。


近藤一さん
(中国と沖縄で戦った元日本軍兵士)

1920年 三重県に生まれる
1940年 徴兵され中国へ。 各地で「討伐作戦」に参加
1944年 中国から沖縄へ
1945年 敗戦
1983年 「兵士達の沖縄戦を語り伝える会」をつくり、語り部に
2021年 101歳で永眠


アレン・ネルソンさん
(ベトナムで戦った元米海兵隊員)

1947年 ニューヨーク生まれ
1965年 海兵隊に志願入隊
1966年 沖縄駐留を経てベトナムへ派遣
1970年 海兵隊を除隊
心的外傷後ストレス障害(PTSD)に長く苦しむ
1996年 沖縄を訪問、以後毎年、全国各地で自身の体験を伝え続ける
2009年 多発性骨髄腫で死去
 
多発性骨髄腫は、ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤に被曝した兵士に多発する病気であると米国の退役軍人省も認めている



 ジェフ・パターソンさん
(湾岸戦争を拒否した最初の現役兵士)

カリフォルニア州生まれ
1986年 高校を卒業し、海兵隊に入隊 
       沖縄、韓国、フィリピン、ハワイに駐留
1990年 湾岸戦争でイラク派遣命令を拒否
     ハワイ・真珠湾軍刑務所に収監
     軍法会議を経て除隊
               戦争を拒否した兵士たちの支援を開始
2003年 「Courage to Resist(抵抗する勇気)」設立
2009年 「抵抗する勇気」日米交流ツアー 全国7か所で集会


佐藤 博文さん
(自衛官の人権弁護団 / 弁護士)

「軍隊ではない」ことを建前にしてきた自衛隊も、国際法上の日本国の正規軍。軍隊である以上、「賭命義務」、自らの命をかけて、相手をせん滅する義務が課せられる。「殺すか、殺されるか」という覚悟だが、それを自衛官に持たせることは難しい。


兵士には、たたかう以外の選択肢はないのか。

北海道 矢臼別
鹿児島県 徳之島
沖縄島 金武湾

 『戦場の兵士』は、戦争に関わった人々と私・影山あさ子の出会いの映像記録です。今後は、この映像を私自身が背負って、全国を歩きたいと思います。
近藤さんもアレンさんも、既に鬼籍に入られましたが、近藤さん、アレンさん、ジェフさんたちを丸ごと伝えることが出来るのは、私しかいないと思うからです。


2025年10月 上映とイベントご案内 ③ 地域上映、映画祭

 10月11日(土)、12日(日)

ねりま沖縄映画祭にて

『勝ちゃんー沖縄の戦後』上映

影山あさ子監督のトークあり

両日とも19:00~ Coco Neri3階  練馬区民・産業プラザ
お待ちしています~!









2025年10月 上映とイベントご案内 ② 講演

 10月10日(金) 静岡に影山あさ子監督が参ります。

『琉球弧を戦場にするな』
上映+共同監督 影山あさ子の講演
10月10日(金) 18:00~ 参加費無料
静岡市男女共同参画センター・アザレア 大会議室 
主催:静岡県弁護士会



馬毛島、奄美大島、徳之島、沖縄島、宮古島、石垣島、与那国j島・・・軍事要塞にされようとしている島々の現状と住民のたたかいを取材映像と共にお伝えします。アメリカが中国相手に戦争をすれば、戦場は日本列島。そして琉球弧は、その最前線。北海道でも米軍はハイマースを使って実弾演習を続け、陸自はミサイルの発射訓練を行っています。



2025年10月 上映とイベントご案内 ① 劇場

 劇場公開中

 バリアフリー字幕版で毎日13:00~

 焼け野原となった沖縄で戦後、人びとはどう生きてきたのか。由美子ちゃん事件、宮森小学校米軍機墜落事故、戦果アギヤー、コザ暴動・・・漁師・勝ちゃんの半生と共に描く庶民の戦後史。優れた漁師の本気の海の世界も素晴らしい。
 映画『宝島』をみたら、あるいは見る前に、ぜひ『勝ちゃん』と出会ってください。