藤本幸久 影山あさ子監督作品
圧殺の海-沖縄・辺野古
圧殺の海-沖縄・辺野古
2015年/森の映画社/109分
2014年度無煙映画大賞特別賞に選ばれました
[ONE SHOT ONE KILL international version」(68分)も各地で上映中!
スタッフ
◆撮影:栗原良介 藤本幸久 影山あさ子 比嘉真人 ◆水中撮影:牧志治 相馬由里 ◆編集:栗原良介
音楽:the yetis ◆題字 槇冬菫 ◆ナレーター:影山あさ子 ◆映像提供:北限のジュゴン調査チーム・ザン ヘリ基地反対協
全国各地の上映予定・詳細はページ下をご覧ください
辺野古を撮り続けて
共同監督: 藤本幸久 影山あさ子
私たちが辺野古を撮り続けて、10年になる。この間、「Marines Go Home」と「ラブ沖縄」という2本のドキュメンタリーを世に送り出した。
2014年7月1日、辺野古の新基地建設が着工された。沖縄県民は、何度、NOの声をあげたことだろう。あらゆるデモクラシーの手段を尽くして。しかし、ついにその声を日米政府がかえりみることはなかった。
警察・機動隊、海上保安庁を前面に立てて、反対する人たちを力ずくで抑え込みながら、工事をすすめる日本政府。巡視船やゴムボート、特殊警備艇、警戒船など、最大80隻にもなる船が、辺野古の海を埋め尽くす。おじぃやおばぁたちは、「まるで、沖縄戦当時のよう」と言う。
海底の調査を地上の作業で代替するというインチキなボーリング調査。海に勝手な制限ラインを設定し、報道機関の船も遠ざけ、連日、幾人ものカヌー隊員を拘束し、排除を続ける「海猿」海上保安官たち。ゲート前でも、機動隊は報道機関も排除し、怪我人を出すほどに猛り狂う。
しかし、たたかいは続いている。炎天下の日中も、台風前の雨の中も、ゲート前に座り続ける人びと。両手を広げて工事用のトラックの前に立つおじぃやおばぁたち。カヌーに乗り、体一つで海へこぎ出す人びと。屈しない人たちがいる。
8月23日には3600人、9月20日には5500人。辺野古に集まる県民も日増しに増えている。
ブイがおかれ、立入禁止と書かれたフロート(浮具)で仕切られ、真黒なゴムボートが浮かぶ物々しいシュワブ沿岸。彼らのゴムボートが走り回る真下に、ジュゴンが海草を食む藻場がある。日本人同士の衝突をよそに、シュワブの浜では水陸両用戦車が走り回り、フロートの近くで、海兵隊員たちはシュノーケリングに興じている。
2014年11月16日、沖縄の人たちは、新基地建設NOを掲げる翁長雄志氏を県知事に選んだ。
日本政府は、またしても、沖縄の民意を圧殺しようとするのか。
あるいはそうさせないのか。
ここに造られようとしているのは、普天間基地の代替施設、ではない。
耐用年数200年、オスプレイ100機、揚陸強襲艦が運用可能な最新鋭の基地だ。
この海は、誰のものなのか。
安倍政権が目指す「戦争する国」づくりの最前線・辺野古。
私たちは、今日も、そのど真ん中で、カメラを回し続けている。
中央メディアが取材に来ない沖縄、地元メディアも排除される辺野古。
周到に準備された「無関心の壁」に一穴を穿ちたい。
私たちの未来の行方が、封じられ、圧殺される前に。
2014年7月1日、辺野古の新基地建設が着工された。沖縄県民は、何度、NOの声をあげたことだろう。あらゆるデモクラシーの手段を尽くして。しかし、ついにその声を日米政府がかえりみることはなかった。
警察・機動隊、海上保安庁を前面に立てて、反対する人たちを力ずくで抑え込みながら、工事をすすめる日本政府。巡視船やゴムボート、特殊警備艇、警戒船など、最大80隻にもなる船が、辺野古の海を埋め尽くす。おじぃやおばぁたちは、「まるで、沖縄戦当時のよう」と言う。
海底の調査を地上の作業で代替するというインチキなボーリング調査。海に勝手な制限ラインを設定し、報道機関の船も遠ざけ、連日、幾人ものカヌー隊員を拘束し、排除を続ける「海猿」海上保安官たち。ゲート前でも、機動隊は報道機関も排除し、怪我人を出すほどに猛り狂う。
しかし、たたかいは続いている。炎天下の日中も、台風前の雨の中も、ゲート前に座り続ける人びと。両手を広げて工事用のトラックの前に立つおじぃやおばぁたち。カヌーに乗り、体一つで海へこぎ出す人びと。屈しない人たちがいる。
8月23日には3600人、9月20日には5500人。辺野古に集まる県民も日増しに増えている。
ブイがおかれ、立入禁止と書かれたフロート(浮具)で仕切られ、真黒なゴムボートが浮かぶ物々しいシュワブ沿岸。彼らのゴムボートが走り回る真下に、ジュゴンが海草を食む藻場がある。日本人同士の衝突をよそに、シュワブの浜では水陸両用戦車が走り回り、フロートの近くで、海兵隊員たちはシュノーケリングに興じている。
2014年11月16日、沖縄の人たちは、新基地建設NOを掲げる翁長雄志氏を県知事に選んだ。
日本政府は、またしても、沖縄の民意を圧殺しようとするのか。
あるいはそうさせないのか。
ここに造られようとしているのは、普天間基地の代替施設、ではない。
耐用年数200年、オスプレイ100機、揚陸強襲艦が運用可能な最新鋭の基地だ。
この海は、誰のものなのか。
安倍政権が目指す「戦争する国」づくりの最前線・辺野古。
私たちは、今日も、そのど真ん中で、カメラを回し続けている。
中央メディアが取材に来ない沖縄、地元メディアも排除される辺野古。
周到に準備された「無関心の壁」に一穴を穿ちたい。
私たちの未来の行方が、封じられ、圧殺される前に。
【映画が紹介されました】
予告編がわりに、どうぞご覧ください↓
映画「圧殺の海」 藤本監督が見た辺野古(琉球朝日放送)
「無関心の壁を打ち破りたい」沖縄タイムス(2014.10.31)
辺野古:11.20 キャンプシュワブゲート前での沖縄県警の蛮行の数々(撮影中の藤本監督も)
2015年1月20日に影山監督が海保に馬乗りされた事件についての報道(琉球新報)
評論 Arisanのノート
= 上 映 予 定 =
【北海道札幌市】
ONE SHOT ONE KILL
2/6(土) 13:30~ 上映後、藤本監督トークあり!
北海道クリスチャンセンターホール
(北海道札幌市北7条西6丁目)
詳細はこちら
主催:素敵な未来創造実行委員会
【長野県長野市】
ONE SHOT ONE KILL
2/11(木・祝)影山プロデューサーのトークあり!
①13:30~ ②16:40~ 講演/15:00~16:30
長野市勤労者女性会館しなのき
主催:信州と沖縄を結ぶ会 連絡先(いのー北村)026-234-8010
【岡山県津山市】
圧殺の海
2/13(土) 13:30~ 上映後、影山監督トークあり!
津山リージョンセンター ペンタホール
(岡山県津山市大田920)
主催:岡山県教職員組合 美作地区協議会
℡.0868-23-2101 Mail
【東京】
圧殺の海
3/27(日) 13:30~ 上映後、影山監督トークあり!
明治学院大学白金校舎
主催:NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センター
=以下の上映は終了しました=