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みなさま、いかがお過ごしですか?3月以降、「原発震災ニューズリール」の製作・普及を続けてきましたが、もちろん並行して映画の撮影も続けています。現在、以下のプロジェクトを進めています。
★原発震災ニューズリール 12枚のDVDができました!
3月11日の震災に始まる原子力災害。自らの頭で考える事が何より大切!と12種類のDVDを製作・普及中。
お勧めは、最新の3作品。
①小出裕章さん講演記録「被曝の時代」(68分)
~放射能とは?被ばくとは?という、「核」の基本から福島原発事故まで。放射能、原発事故の基本の学習会などにピッタリ。
②小出裕章さん 10月13日インタビュー 「フクシマの現実と責任」(56分)
~福島第1原発は今どうなっているのか、除染で戻れるのか、誰の責任なのか、今、本当に聞いてほしいこと。
③中手聖一さんの講演記録、「声を上げずには いられない」
~子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表の中手聖一さんの9月24日の講演。福島で何が起こっているのか、まず、当事者の声に耳を傾けてください。
各1000円で普及中ですが、12種類、全作品をまとめてご注文の方は、特価10000円でお届けします。
このDVDの売り上げが、今後の映画の製作資金になります。
ぜひ、ご協力ください。
★北海道のアイヌの漁師さんが主人公~「海のアイヌ」(仮題)
オホーツク海に面した町・紋別で生まれ育った漁師の畠山敏さんは、先祖代々、この海で漁をしながら暮らしてきました。息子の俊光さんも漁師、孫たちも海と親しみながら暮らしています。
畠山さんは、長年、クジラを捕る権利をアイヌ民族の権利として復活するよう求め、また、サケやマスが自然産卵するモベツ川流域の管理をアイヌの権利として復活せよと求めてきました。
紋別の四季の景色の中で、民族の権利を求める畠山さんたちの撮影を進めています。これまでに、オホーツク海での漁の様子や、カムイチェップノミ(神の 魚・鮭を迎える儀式・写真)などを撮影しました。(今年はなかなか、川にサケが登らず、やきもきしていたのですが、「サケが上がってきた」と今日、電話が。この通信が届くころには、川で撮影をしていることでしょう)。
震災と原発事故は、紋別でも無縁ではありません。畠山さんが漁場としてきた三陸の港は津波で壊滅、娘さん一家も岩手県大槌町で亡くなりました。海の汚染も、どこまで広がるのか・・・。モベツ川の上流では、来春から稼働の予定で、今、産廃施設の建設が着々と進められています。完成してしまったら、どんなゴミが持ち込まれるのでしょう・・・。
畠山さんたちと一緒に考えながら撮影を進めています。
★「宮嶋望さんと新得共働学舎の人びと」(仮題)
宮島望さんが北海道新得町(大雪山の麓の町)に共働学舎を作ったのは1978年。牛を飼い、野菜を作り、チーズを中心とするものづくりをしながら、現在、ここに約70人の人たちが暮らしています。多くは、「ひきこもり」「障害者」などと呼ばれ、悩みを抱えて、ここへやってきた人たちです。今、新得共働学舎の人たちの生活を支えているのは、チーズ。自分達の力を集め、どんな人にでも活動の可能性が見つけられるよう、随所に手仕事の場所を作ってきた、一見、非効率に見える共働学舎の営みが、良いチーズを作る条件になりました(世界に認められた、とても美味しいチーズ!)。しかし、これまでの30年と同様、70名の生活を支え、弱者・農業者に厳しい時代を生き残るための奮闘は今日も続いています。春の種まき、チーズづくりなど、折々、撮影を続けています。(写真は10月のチーズ品評会より)
★OKINAWA戦(いくさ)世(ゆ)(仮題)
「Marines Go Home」の撮影を始めた2004年以来、沖縄での撮影を続けています。10月には名護市・辺野古、東村・高江、与那原町での撮影を行いました。辺野古では、基地建設に15年間反対し続けたおばあの沖縄戦の体験を聞き、ヘリパッド建設を止めるために、高江で今日も続く座り込みや高江の人たちの暮らしの様子を撮影させていただきました。
与那原町では、10月17日から、来年3月までの予定で始まった沖縄戦の遺骨の発掘の撮影を行っています。私もよく知っている北海道での発掘(強制連行・強制労働の犠牲者の遺骨)と大きく違うことは・・・戦場の発掘ということ。不発弾や砲弾の破片、手榴弾などがたくさん出てきます。遺骨はまだ、破片がいくつか見つかったところですが、最初から「事件性は無い」前提で警察が検証するという事もありません。辺野古で新基地建設を止め続けている辺野古のおじいやおばあの原点にあるのは、沖縄戦の体験ですが、辺野古や高江の事と合わせて、ひとつの作品にしてゆきたいと思っています。
★「発掘と和解―東アジア共同ワークショップの15年」(仮題)
~編集開始!~
戦前・戦中の強制連行、強制労働の犠牲者の遺骨発掘のために、日本と韓国、在日の若者たちが集まり、1997年に北海道幌加内町朱鞠内で始まった東アジア共同ワークショップ。かつての植民地支配の加害者と被害者の末裔として、共通する事実と向き合いながら、新しい東アジアの未来をつくろうとつながりあってきた若者たちの姿を2003年から撮影してきました。
撮影テープも300時間。編集にも1年以上かかります。いよいよ編集・完成すべく、文化庁の芸術文化振興基金に助成申請します。以下のような5部構成で考えています(「アメリカ~戦争する国の人びと」を凌ぐ10時間の大作になりそう・・・)
第1部:朱鞠内での発掘
第2部:韓国でのワークショップ~遺族探し
第3部:日・韓・在日・アイヌの若者たち
第4部:浅茅野での発掘
第5部:中国~東アジアの和解と平和を目指して
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