2010年8月30日月曜日

中井信介さんのフィリピンレポート(9月23日)

「アメリカ-戦争する国の人びと」の第2次撮影(2007年3-4月)に参加して、カメラを回してくれた中井信介さん(ドキュメンタリー映像作家)が、新得空想の森映画祭で、北海道に来られるのを機に、札幌でも上映とトークの会を行います。


[中井信介さん フィリピン・レポート]
日  時:9月23日(木・秋分の日) 午前10:00~12:00
場  所:エルプラザ・2F環境研修室
参加費:800円
*「辺野古キャラバン」激励会と同じ会場です。午前中は、中井さんの上映&トーク、午後が激励会です。

今回、上映するのは、中井さん自身がずっとフィールドにしているフィリピンの作品で、続発する政治的殺人の問題と元日本軍『慰安婦』のロラ(おばあちゃん)たちを取り上げた2作品。ロラたちの撮影は、映像記録プロジェクト「フィリピンのロラたちは今」として進行中のもので、今回は、その予告編を上映します。

中井さんは、トークも中々に面白い方です。
ぜひ、ご来場くださいませ。


(上映作品)

「闇に消された声2007」(2007年 50分)

2001年のアロヨ前政権発足以来、人権活動家たちの暗殺事件が相次いだフィリピン。その数、1000人以上。なぜ活動家たちは殺されねばならなかったのか?そこには「テロとの戦い」を遂行していたブッシュ前政権の陰がある。はたして、人権活動家たちはテロリストだったのか?権力に立ち向かおうとする者たちを抹殺しようとするフィリピンの闇に迫る。

(写真は、政治的殺害への抗議を行う人権活動家たち。棺桶は、殺された仲間たちを表す/ボホール島/写真提供:人権団体「カラパタン」)

「Katarungan~ロラたちに正義を~」(2010年 20分)

うら若き10代に日本軍によって拉致され、強姦され、『慰安婦』とされたロラたち(おばあさんたち)。社会の片隅でひっそりと生きることを余儀なくされてきたロラたちが、今、最後の力を振り絞って高らかに謳う。「私たちに罪はない、日本政府は、キチンとした謝罪と補償をするべきだ」と。しかし、そんなロラたちも高齢化が進み、痴呆症や寝たきりのロラも増えている。「時間がない、ロラたちの手に一刻も早く正義の回復を!」そんな思いからドキュメンタリー映画製作が始まった。

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